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『エル・シド』(原題:''El Cid'')は、1961年制作のイタリア・アメリカ合衆国合作の映画。アンソニー・マン監督。チャールトン・ヘストン、ソフィア・ローレン出演。 11世紀後半のレコンキスタで活躍したカスティーリャ王国の貴族エル・シドことロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール()の生涯を描いた作品。 == ストーリー == 物語は1080年から始まる。史実ではその時点でフェルナンド王は既に死んでいる(1065年没)が存命中として描かれている。 カスティーリャ王国の若き武将ロドリゴは、イベリア半島に攻め込んで来たムーア人との戦の末に捕らえた敵軍の首長ムータミンとカディアを、捕虜として王に引き渡すことなく、生かして逃がす。これに恩を感じたムータミンはロドリゴに「エル・シド」の尊称を贈るとともに友情を誓う。しかし、捕虜を逃がしたためにロドリゴは反逆者と見なされ、彼と深く愛し合う婚約者シメンの父で最高戦士であるゴルマス伯爵は、ロドリゴの父ドン・ディエゴを公の場で激しく侮辱する。これに怒ったロドリゴはゴルマス伯爵に謝罪を求めるが、頑なに拒否される。その結果、2人は決闘することになり、激しい闘いの末にゴルマス伯爵が死ぬと、息を引き取る父に復讐を頼まれた娘シメンはロドリゴを激しく憎むようになる。反逆者の汚名が消えないままのロドリゴは、アラゴン王国からカスティーリャ王国に挑まれたカラオラの地を賭けた最高戦士同士の一騎打ちに志願する。苦戦の末、アラゴンの最高戦士ドン・マルティンを辛くも倒したロドリゴは汚名を返上し、名実ともにカスティーリャ王国の最高戦士となる。その後も王国の英雄として戦功をあげ、その褒美としてシメンとの結婚を認められるが、シメンのロドリゴへの憎しみは消えず、シメンを愛するオルドニェス伯爵を使ってロドリゴを殺そうとまでする。ロドリゴはそれらの全てを知りつつもシメンを愛する気持ちが変わることはなく、全てを受け入れてシメンと結婚する。 しばらくしてフェルナンド王が死ぬと、第2王子アルフォンソが姉ウラカ王女と結託し、兄であるサンチョ王を暗殺して即位すると、暗殺の事情に気付いているロドリゴを追放する。これをきっかけにシメンはロドリゴを愛している自分の気持ちに気付き、全てを捨ててロドリゴに付いて行く。ようやく真の夫婦となり、穏やかに過ごしていた2人の前に、ロドリゴを敬愛する忠実な部下ファニェスらが現れ、ロドリゴに「エル・シド」としてスペインのために戦うよう強く請い願う。シメンはロドリゴを引き止めるが、ロドリゴは自らの意思で戦うことを決めると、シメンを僧院に預けて旅立つ。ここで前編が終了する。 後編は、数年後にロドリゴが勇将として復活し、アルフォンソ王に呼び出されるところから始まる。ここではアルフォンソ王と和解せぬまま決別し、ロドリゴは王の方針に反して独自にムーア人の首長であるムータミンらと手を組み、バレンシアを攻略する。周囲がバレンシア王となることを勧める中、ロドリゴはバレンシアの王冠をアルフォンソ王に送り届け、王への変わらぬ忠誠を誓う。ところが、攻め込んで来たムーア人の王ベン・ユサフとの戦のさなかにロドリゴは無念の死を遂げてしまう。それでも、ロドリゴの遺言に従い、彼の遺体を馬上に据えて味方の先頭に立たせることで、敵を威嚇すると同時に味方の士気を高めることに成功、ロドリゴらの軍は敵を一掃し、これによりロドリゴの存在は「エル・シド」として伝説となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エル・シド (映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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